Japanese
English
短報
脳卒中片麻痺患者の膝関節トルクの分析
Isokinetic Torque of the Knee Movement in the Hemiparetic Patients.
高橋 秀寿
1
,
椿原 彰夫
2
,
野田 幸男
3
,
千野 直一
3
Hidetoshi Takahashi
1
,
Akio Tsubahara
2
,
Yukio Noda
3
,
Naoichi Chino
3
1国立塩原温泉病院理学診療科
2慶応大学月が瀬リハビリテーションセンターリハビリテーション科
3慶応義塾大学医学部リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, National Shiobara Hospital
2Keio University Tsukigase Rehabilitation Center
3Department of Rehabilitation Medicine, Keio Univercity School of Medicine
キーワード:
関節トルク
,
片麻痺
,
Barthel score
Keyword:
関節トルク
,
片麻痺
,
Barthel score
pp.589-592
発行日 1994年7月10日
Published Date 1994/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107651
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はじめに
これまで,脳卒中患者を対象とした膝関節トルクの測定は,等運動性収縮モードを用いて健側の測定を行ったものが主体で,特に廃用性萎縮に関する報告が多かった.しかし,麻痺側に関しては,痙性の影響や拘縮の問題があるため,その障害の程度と関節トルクの関係を詳細に調べた報告は少ない.また,麻痺の程度は同じでも,患側膝伸展力によって歩行の自立度や歩容などが異なる場合も臨床上よく経験することである.
今回われわれは,健側および麻痺側の膝関節伸展・屈曲トルクを等運動性収縮モードを用いて計測した.また,麻痺の程度および日常生活動作(以下,ADLと略す)の自立度との関係についても検討したところ,興味ある結果が得られたので,若干の考察を加えて報告する.
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