Japanese
English
特集 生活関連動作
生活関連動作(活動)の概念と評価
Concept and Evaluation of Activities Parallel to Daily Living.
伊藤 利之
1
Toshiyuki Ito
1
1横浜市総合リハビリテーションセンター障害者更生相談所
1Counseling Office for the Handicapped, Yokohama Rehabilitation Center
キーワード:
日常生活動作(ADL)
,
生活関連動作(APDL)
,
拡大ADL
Keyword:
日常生活動作(ADL)
,
生活関連動作(APDL)
,
拡大ADL
pp.543-547
発行日 1994年7月10日
Published Date 1994/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107643
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はじめに
生活関連動作という用語は,日常生活動作(以下,ADL)との関係において存在する用語である.すなわち,わが国においては1976年,日本リハビリテーション医学会評価基準委員会によって,「評価におけるADLの概念」が作成され,その中でADLの範囲は,「ひとりの人間が独立して生活するために行う基本的な,しかも各人ともに共通に毎日繰り返される一連の身体動作群をいう」と規定することが提案された1,2).これに伴い,それ以外の日常生活に必要な動作を「生活関連動作(活動)」として仮称することになったのである.換言すれば,ADLを身の回り動作という基本動作に限定し,それ以外の応用動作を生活関連動作(以下,APDL;Activities Parallel to Daily Living)と定義づけたのであり,いわばAPDLはADLの範囲を規定したことによって生じた概念といえよう.
本小論では,ここで示されたAPDLに焦点を当て,その概念,範囲,評価法などについて解説する.
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