Japanese
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増大特集 老年者とリハビリテーション
Ⅱ.老化の障害学
2.Disability
日常生活動作(ADL)―FIMによる評価を含めて
Activities of Daily Living (ADL): Assessment by Functional Independence Measure (FIM).
椿原 彰夫
1
,
千野 直一
2
,
園田 茂
2
Akio Tsubahara
1
,
Naoichi Chino
2
,
Shigeru Sonoda
2
1慶應義塾大学月が瀬リハビリテーションセンター
2慶應義塾大学医学部リハビリテーション科
1Keio University Tsukigase Rahabilitation Center
2Department of Rehabilitation Medicine, Keio University School of Miedicine
キーワード:
日常生活動作(ADL)
,
機能的自立度評価法(FIM)
,
脳血管障害
Keyword:
日常生活動作(ADL)
,
機能的自立度評価法(FIM)
,
脳血管障害
pp.325-328
発行日 1991年4月10日
Published Date 1991/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106776
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はじめに
近年,高齢人口の増加に加えて,救急医療体制の進歩と早期リハビリテーションの導入の結果として,高齢脳血管障害患者がリハビリテーション専門病院において慢性期リハビリテーションを受ける割合が増加している.
従来より,一般に「高齢」はリハビリテーション阻害因子として位置づけられてきたが,高齢化する今後の日本の社会において,高齢者のリハビリテーションのあり方は,無視することのできない問題となっている.
本稿では高齢脳血管障害者の日常生活動作(Activities of Daily Living,以下ADLと略す)に関するこれまでの報告について総括する.また従来,年齢とADLの各項目との関係についての報告はほとんど見当たらない.それはADL項目の点数評価を多段階で表示するものが少なかったことに起因すると考えられる.そこで今回,我々はこの点を十分に満たし,米国において広く普及されているADL評価表であるFIM(Functional Independence Measure:機能的自立度評価法)1)を用いて項目ごとに解析を行ったので,併せて報告する.
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