学会報告
第74回関東地方リハビリテーション医学懇話会―1993年10月2日(土),於:横浜市総合リハビリテーションセンター講堂
大橋 正洋
1
1神奈川県総合リハビリテーションセンター
pp.343-345
発行日 1994年4月10日
Published Date 1994/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107599
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1.SPECT所見が病態把握に有用であった虚血性脳血管障害の1例―SPECTによる経過観察
東京慈恵会医科大学リハビリテーション科
河合宏之・渡辺修・宮野佐年
鄭健錫・杉本淳・山本雅司
値松海雲・大熊るり・福田千晶・米本恭三
われわれは病態把握にSPECTが有用であった1例を経験し,SPECTの追跡を施行した.本症例では入院時のMRI・SPECT所見よりmisery perfusionと判断し,脳循環改善目的に1週間点滴を施行した.その後のSPECTによる追跡では入院2か月後明らかに脳血流量の増加を認めた.それと共に臨床症状の改善が見られ,治療効果があったと思われた.
しかしながら意欲・自発性の低下は続き,脳卒中後うつ状態の関与も考えられた.
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