学会報告
第75回関東地方リハビリテーション医学懇話会―1993年12月11日(土),於:東京大学山上会館
加倉井 周一
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1東京大学医学部附属病院リハビリテーション部
pp.439-441
発行日 1994年5月10日
Published Date 1994/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107619
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1.坐骨収納型大腿義足および全表面荷重式下腿義足の使用経験
東京労災病院リハビリテーション科 高野稔子・田中宏太佳
同整形外科 宮崎弘・伊地知正光
産業医科大学リハビリテーション科 蜂須賀研二・緒方甫
通常,大腿切断に対しては四辺形ソケットが,下腿切断に対してはPTBソケットが処方されるが,今回われわれは,重篤な糖尿病を合併するも若く活動性が高いことより,仮義足から高度な機能を発揮できる坐骨収納型ソケットおよびシリコンを用いた全表面荷重式ソケットを処方した症例を各々1例ずつ経験した.また,膝継手には空圧式制御装置,足部にはシアトルライトを用い,2症例ともその利点を生かした歩行を獲得することができた.
上記2症例について,若干の文献的考察を加えて報告した.
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