学会報告
第67回関東リハビリテーション医学懇話会―1991年9月14日,於:横浜市総合リハビリテーションセンター1階講堂
水尻 強志
1
,
小泉 亜紀
1
,
高塚 博
1
,
富田 英正
1
,
田代 桂一
1
,
高岡 徹
2
,
安藤 徳彦
2
1七沢リハビリテーション病院リハビリテーション科
2神奈川リハビリテーション病院リハビリテーション科
pp.369-372
発行日 1992年4月10日
Published Date 1992/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107065
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1.七沢リハビリテーション病院の「早期リハビリテーション入院システム」の現状について
1991年1~8月に七沢リハビリテーション病院に入院した「早期リハビリテーション目的入院患者」110名を対象に調査を行った.2週間前後で入院する患者が多かった.JCS0~1桁が95.4%と意識レベルは良く,下肢麻痺レベルⅤ~Ⅵも45.9%と比較的軽度だったが,失語症が37.3%,半側無視が24.5%と多かった.
当院転院の契機をみると,半数近くが患者・家族の希望である.重症度に比し,座位訓練を必要とした患者が54.2%と多いこと,前医で理学療法・作業療法の承認施設が,それぞれ42.2%,14.1%と少ないことなども考慮すると,第一線医療機関の早期リハビリテーションの普及度は未だ十分でないとの印象を持つ.
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