特集 リハビリテーション医学教育
座談会/リハビリテーション医学卒前教育の現状と問題点
加倉井 周一
1
,
福田 道隆
2
,
竹内 孝仁
3
,
村上 恵一
4
,
緒方 甫
5
1東京大学医学部附属病院リハビリテーション部
2弘前大学脳神経疾患研究施設リハビリテーション部門
3日本医科大学第2病院リハビリテーション科
4東海大学医学部リハビリテーション学教室
5産業医科大学リハビリテーション医学教室
pp.301-308
発行日 1994年4月10日
Published Date 1994/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107590
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緒方 きょうのテーマは「リハビリテーション医学卒前教育の現状と問題点」ということですが,いろいろ問題点があります.日本リハビリテーション医学会教育委員会から出ました案を見ても,物理的・時間的にも到底カバーできそうにもない内容ではないかという意見もありますし,実際,どのようにやっていけばよいか悩んでいる先生方も多いのではないでしょうか.産業医大でも開学以来15年間にわたりいろいろ試行錯誤を繰り返して行ってきましたが,学生の教育はなかなかむずかしいと思っています.うちでは,講義時間数は,5年生のときの11コマ,5年生から6年生にかけて,スモールグループ・ティーチングで週5日間(月~金)ですが,なかなか万全とはいきません.
そこで,まず,それぞれの先生方のところの現状をお話していただいてから問題点を掘り出し,どのようにしたらリハビリテーション医学が方法論として理解され,21世紀に向けてのリハビリテーション医学教育の指標が得られるか考えていきたいと思っています.
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