特集 差別のなかの患者処遇—身障者・精神病者・らい者
座談会 患者処遇の現状と問題点
高杉 晋吾
,
若林 幸子
2
,
小西 由紀子
1
,
山本 ヒロ子
3
,
冨川 孝子
4
,
坂山 トモ夫
5
1多磨全生園
2府中療育センター
3国立武蔵療養所
4東京都精神衛生センター
5精神病院
pp.11-18
発行日 1971年5月1日
Published Date 1971/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916016
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施設のなかの患者処遇
高杉(司会) きょうのテーマは「患者の処遇について」です。この場合の処遇という問題をどういうポイントでとらえていくか,私なりの考え方を出してみたいと思います。
精神障害者にしても身体障害者にしても,社会のなかでどのように処遇されているかという問題から,施設のなかでどう処遇されているかという問題が位置づけられてくると考えるわけです。ですから施設のなかでの患者の処遇というのは,社会的,歴史的な患者の処遇というものと無関係ではあり得ないということが第一点じゃないかと思うんですね。
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