Japanese
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特集 脳卒中リハビリテーション医療の現状と問題点
訪問リハビリテーションの現状と問題点
Present State and Problems of Home Rehabilitation.
竹内 孝仁
1
Takahito Takeuchi
1
1日本医科大学第2病院リハビリテーションセンター
1Rehabilitation Center, Second Branch Hospital of Nippon Medical School
キーワード:
訪問リハビリテーション
,
在宅ケア
,
ニーズ
,
ストレス
,
拘束時間
Keyword:
訪問リハビリテーション
,
在宅ケア
,
ニーズ
,
ストレス
,
拘束時間
pp.1235-1239
発行日 1992年12月10日
Published Date 1992/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107250
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はじめに
脳卒中後遺症者に対する「訪問リハビリテーション」という言葉から,何とはなしに家庭に訪問して彼らに対する「訓練」を(直接,間接に)行う活動がイメージされる.しかし現実には単なる機能訓練の指導で済むはずがなく,具体例を2~3挙げてみても,家族への介助法指導や家屋改造への助言といった比較的なじみやすい事柄から,好むと好まざるとにかかわらず本人や家族がもちかけてくる多様な「相談」への対処までさまざまである.
ひとまず「訪問リハビリテーション」を,脳卒中者とその家族に対して,訓練を含むリハビリテーションの観点からの活動と限定したとしても,その課題にどのようなものがあり,したがって実践のあり方を整理することは容易ではない,実をいえばこうした枠組みのあいまいさが,脳卒中のみならず在宅障害者・高齢者に対するリハビリテーション的活動の概念を描きにくくさせ,具体的にこの仕事に従事する人たちに困惑をおぼえさせているのである.
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