Japanese
English
特集 ADLとQOL
難病患者におけるADLとSDL(日常生活満足度)
ADL and SDL of Patients in Intractable Diseases.
田中 正一
1
,
蜂須賀 研二
2
,
緒方 甫
2
Shoichi Tanaka
1
,
Kenji Hachisuka
2
,
Hajime Ogata
2
1門司労災病院リハビリテーション診療科
2産業医科大学リハビリテーション医学教室
1Department of Rehabilitation Medicine, Moji Rosai Hospital
2Department of Rehabilitation Medicine, University of Occupational and Environmental Health
キーワード:
難病
,
ADL
,
QOL
,
日常生活満足度(SDL)
Keyword:
難病
,
ADL
,
QOL
,
日常生活満足度(SDL)
pp.928-934
発行日 1993年11月10日
Published Date 1993/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107483
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はじめに
難病は多くは原因が不明で治療法が十分に確立されていない疾患の便宜的な名称であり,これには厚生省指定の30種類の特定疾患治療対象疾患をはじめとして悪性新生物,AIDS,HAMなどが含まれる.難病のなかには生命予後の悪いものや,生命予後は良いものの障害が重度なものがある.難病のなかでリハビリテーション医療上問題になるのは主に神経・筋疾患であり,筋力低下,関節可動域制限,歩行障害,ADL障害,家庭復帰,長期療養,在宅ケアがその主な治療項目である.
本論文では,難病疾患の具体例としてスモンと血友病を取り上げADLとSDL(Satisfaction with daily life;日常生活満足度)について述べる.SDLの用語は,QOLの中で日常生活に関連する主観的な満足度の意味で使用する.
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