Japanese
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講座 リハビリテーション医に必要な脳・脊髄のMRIの知識
10.脊髄損傷の経時的MRIと臨床経過との関係
Correlation of Sequential MR Changes of the Injured Spinal Cord with Prognosis.
渡辺 興光
1
,
高橋 睦正
2
Okimitsu Watanabe
1
,
Mutsumasa Takahashi
2
1熊本整形外科病院放射線科
2熊本大学医学部放射線科
1Depatment of Radiology, Kumamoto Orthopaedic Hospital
2Department of Radiology, Kumamoto University Medical School
キーワード:
脊髄損傷
,
経時的MRI
,
脊髄外傷の神経学的変化
Keyword:
脊髄損傷
,
経時的MRI
,
脊髄外傷の神経学的変化
pp.1177-1180
発行日 1992年11月10日
Published Date 1992/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107234
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はじめに
脊髄損傷の評価目的に,単純X線撮影,断層撮影,CTおよびCT myelographyなどさまざまな診断手技が採用されてきた.近年MRIが導入され,脊髄自体の直接の情報を獲得できるようになり,脊髄損傷にとって最も重要な診断手技となった.またMRIは,脊髄外傷の予後に関する有用な情報を提供すると言われている.しかしながら,撮像時間が長いこと,生命維持装置の必要な状態の悪い患者に対し迅速な撮像が困難なことなどの欠点がある.われわれは受傷後1週間以内にMRIが施行された急性脊髄損傷49例を対象に,MRI所見と臨床経過との関係について検討した.
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