Japanese
English
論述
脊髄損傷におけるMRIの有用性
Usefulness of MRI in diagnosing Spinal Cord Injury
和田山 文一郎
1
,
濱上 洋
1
,
新林 弘至
1
,
牛山 敏夫
1
,
小池 和広
1
Bun'ichiro Wadayama
1
1長浜赤十字病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Nagahama Red Cross Hospital
キーワード:
核磁気共鳴
,
MRI
,
脊髄損傷
,
spinal cord injury
Keyword:
核磁気共鳴
,
MRI
,
脊髄損傷
,
spinal cord injury
pp.1251-1255
発行日 1990年11月25日
Published Date 1990/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900219
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抄録:脊髄損傷22例のMRIの検討を行った.0.5tesla,超電導タイプの装置を使用し,TR2100/TE1OO,20というT2強調画像とproton density imageで,主として矢状断を撮像した.画像上,損傷部位に一致して輝度変化を認めたものは14例で,たいていはproton density imageで低輝度,T2像で高輝度を呈しており,麻痺レベルの高い症例に多かった.輝度変化の経時変化は,余り認められなかった.完全麻痺例のT1像で,受傷後1週間以内は脊髄が高輝度に変化し腫脹していたが,1カ月後は低輝度を呈し,腫脹も消失していた.注意深い観察により辺縁を高輝度に囲まれた直径5mm程度の低輝度領域が認められ,小空洞を表しているものと考えられた.C3/4の損傷で急性期にretropharyngeal spaceにおける血腫が明瞭に観察できた.脊髄損傷においてもMRIの有用性は高い.
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