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増大特集 知っておきたいリハビリテーション・テクニック
総論
リハビリテーションにおけるテクニックの位置づけ―テクニックとプログラムについて
Techniques and Program in Rehabilitation.
上田 敏
1
Satoshi Ueda
1
1帝京大学市原病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Teikyo University Ichihara Hospital
キーワード:
目標指向的アプローチ
Keyword:
目標指向的アプローチ
pp.741-744
発行日 1992年9月10日
Published Date 1992/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107149
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はじめに
本特大号のテーマは「知っておきたいリハビリテーション・テクニック」である.これはリハビリテーション医学の基本的なテクニックをマニュアル的に総覧しようとする企画で,従来にない包抱的なリハビリテーション医学技術の実際的な手引き書として役立つものになると期待している.リハビリテーション医学は非常に実践的な医学なので,具体的なテクニックが重要であり,適切なハンドブックがない現状ではこのような大特集は非常に意義あるものと思われる.
しかし一方では,リハビリテーション医学は決して個々のテクニックに解消されるものでないことも強調しなければならない.一人一人の患者についてリハビリテーションの最終的な目標である社会復帰の具体的な姿は細かく見れば一人一人違っており,だれ一人として全く同じ目標をもっている人はないと言っても過言ではない.そのように異なった目標を達成するためには,リハビリテーション・プログラムは一人一人違わなければならないはずであり,個々のテクニックはそのような個別的なプログラムの中に配列され順序づけられて初めて意味をもつのである.その意味で特集の初めの本論文ではリハビリテーション・プログラムのあり方を中心に考えてみることにしたい.
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