ひと
東京大学医学部リハビリテーション部教授に就任された 加倉井周一氏
上田 敏
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1帝京大学付属市原病院リハビリテーション科
pp.635
発行日 1992年7月10日
Published Date 1992/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107122
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加倉井周一先生が東京大学教授,リハビリテーション部部長となられたことを心からお喜びしたい.加倉井先生は昭和38年東京大学を卒業され,東京大学整形外科教室に入局された.はじめ一般整形外科を研修されたが,間もなくリハビリテーション医学,特に切断と義肢の分野を専門に選ばれ,東京都補装具研究所の所長を長く勤められた.私は先生が学生の頃から多少存じあげていたが,補装具研究所時代からはいろいろとお会いする機会も多く,親しくさせていただいている.先生の小児切断のリハビリテーションの分野での臨床と研究の業績は世界的にも有名で,特に先天性四肢欠損児を幼時から学童期,さらに青年期へとフォローした「がんばれヒロくん」の映画の3部作は有名であり,そのうちの一篇は1984年のRI世界大会(リスボン)の映画祭で受賞している.また補装具だけでなく,リハビリテーション機器全般にわたる研究,JIS規格作成についての研究,義肢装具士資格制度創設の努力など広い範囲の活動を展開してこられている.
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