本の紹介
「靴型装具のすべて(理論と実際)」―W. マルクワルト著,加倉井周一訳
高松 鶴吉
1
1北九州市立総合療育センター
pp.815
発行日 1983年12月15日
Published Date 1983/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102985
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「この本の出来たのを,誰よりも嬉しく感じているのは私であろう.靴とは私は思えば長い付合であった.」水野祥太郎先生は,この本に寄せられた序文の冒頭に,感慨をこめてこのように書かれている.
靴は先生のご指摘をうけるまでもなく,整形外科医をはじめ,装具,足部変形に関係する人々にとってはゆるがせにできぬ重要な課題のはずである.とはいえ,すでに十数年装具に関係してきた私が,靴というものについていかに無知であったか,私の読後感は,よい本を手にしたという満足感に,自責の念がからむ複雑なものであった.
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