書評
加倉井周一 編―リハビリテーション機器 適応と選択
奈良 勲
1
1金沢大学医療技術短期大学部
pp.372
発行日 1990年5月10日
Published Date 1990/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106268
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この度,加倉井周一博士編集により,氏を含む16名の各領域の専門家の方々の執筆による「リハビリテーション機器―適応と選択」が出版された.
機器も道具の範疇に入る.人類はその進化の過程において,生活の営みを一次元の世界から四次元の世界へと拡大してきた.これはまさしく,大脳でイメージされた「身体機能の延長」が道具として開発され現存するに至ったためである.しかし,その開発は主に正常に機能する人間を対象としたものであり,特定の身体機能を一部または全面的に失った人間のための道具の開発は,リハビリテーションという概念と活動が展開されるまでは立ち遅れていた.
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