加倉井周一 編―義肢装具事典

　この度「義肢装具事典」が加倉井氏の編集により出版された．良い事典が出版されたことを喜びたい．「事典」と「辞典」の違いを広辞苑で調べると，前者は「事柄を表す言葉を集めてその一つ一つに解説を加えたもの」，後者は「言葉を集め，一定の順序に並べ，その読み方，意義，語源，用例などを解説した書」となっている．したがって，この本は義肢装具に関する言葉の解説がなされている．

　義肢装具に関する用語は，日本義肢装具学会が回を重ねて行く段階で，次第に共通したものが用いられるようになってきた．これには編者が序文で述べているようにJIS用語の決定が大きく影響しているように思える．