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特集 リハビリテーション専門職種の資格と教育
言語聴覚療法士の養成と資格制度の現状
Present Situation of Training and Quarification for Speech Therapist.
鈴木 重忠
1,2
Shigetada Suzuki
1,2
1金沢大学医学部附属病院耳鼻咽喉科
2日本言語療法士協会
1Department of Otorhinolaryngology, School of Medicine, Kanazawa University
2Japanese Association of Speech Therapist
キーワード:
言語聴覚療法士
,
養成
,
資格制度
Keyword:
言語聴覚療法士
,
養成
,
資格制度
pp.583-588
発行日 1992年7月10日
Published Date 1992/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107111
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はじめに
現代医療は,医師をはじめ各種の医療関係職の協力体制で成立している.これらの医療関係職のうち,リハビリテーション専門職としては理学療法士(PT),作業療法士(OT),言語療法士(ST)などがある.わが国の医療では,PT,OTはすでに法制化されているにもかかわらず,STはまだ資格が認められていない,そのため,医療の場では言語療法が実際に行われていながら,無資格者が言語療法を担当している現状である.これらのSTの国家資格は30年間も議論されてきたのであるが,まだ解決の糸口すらも見いだせていない.一方,医療の分野でのSTの需要は多く,資格制度が確立していないにもかかわらず,養成がすでにいくつかの形で始められている.そのため,資格問題はさらに複雑な様相を呈している.
ここでは,STの資格制度の歴史,養成の現状を紹介し,今後の見通しについて解説する.
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