Japanese
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特集 リハビリテーション専門職種の資格と教育
社会福祉士と介護福祉士―制度と現状
Certificated Social Worker and Certificated Care Worker: System and present Status.
大川 嗣雄
1
Tsugio Ohkawa
1
1横浜市立大学医学部リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Yokohama City University, School of Medicine
キーワード:
資格取得
,
養成施設
,
教育カリキュラム
Keyword:
資格取得
,
養成施設
,
教育カリキュラム
pp.589-594
発行日 1992年7月10日
Published Date 1992/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107112
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はじめに
社会福祉士および介護福祉士法が昭和62年5月26日,法律第30号によってその資格や教育が定められた.この成立には従来からの社会福祉に対する考え方では福祉の現場での多くの問題に対処できなくなってきたことが背景にある.
これらの問題は大きくまとめると以下の3点に集約される.
1)社会福祉の概念とその実際の場面の変化(たとえば在宅福祉サービスという概念や現実は大変新しいものであり,社会福祉事業にはその概念も実際も含まれていなかった).
2)上記の変化に伴う社会福祉従事者の役割の変化(従来からの福祉施設での入所者の質的変化,家庭での重度重症者の介護の必要性など).
3)1),2)の変化に伴う従事者の專門性と高い倫理性が要求される(チームワークの必要性,重度重症者の介護など).
すなわち,これらのニーズに応えるために社会福祉士および介護福祉士法が誕生したということになる.
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