書評
横山 巌 監訳―脳卒中の運動訓練プログラム
木村 彰男
1
1慶應義塾大学医学部リハビリテーション科
pp.269
発行日 1992年3月10日
Published Date 1992/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107037
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我が国では脳卒中患者の死亡率はかつての1位から3位へと後退したが,リハビリテーション医学における対象疾患としての脳卒中の位置づけはその生命的予後が改善されるにつれ,ますます大切になってきている,一方,脳卒中片麻痺患者の機能訓練法は種々の神経生理学的反射を応用した方法であるが,訓練手技のみが過大に評価され,△△法や〇〇法というように名づけられ,あたかもそれが唯一最良の方法であるかのごとく宣伝される傾向が強い.そして,各々の訓練手技の正当性を科学的な裏づけにより客観的に評価することができないことも,この傾向を助長させる要因の一つとなっている.
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