Japanese
English
調査
低酸素脳症患者の臨床経過と機能予後について
Clinical Course and Functional Prognosis of Anoxic Encephalopathy.
染矢 富士子
1
,
立野 勝彦
1
,
岸谷 都
2
Fujiko Someya
1
,
Katsuhiko Tachino
1
,
Miyako Kishitani
2
1金沢大学医療技術短期大学部
2金沢大学医学部整形外科
1School of Allied Medical Professions, Kanazawa University
2Department of Orthopedic Surgery, Kanazawa University School of Medicine
キーワード:
低酸素脳症
,
機能予後
,
急性一酸化炭素中毒
,
失外套症候群
Keyword:
低酸素脳症
,
機能予後
,
急性一酸化炭素中毒
,
失外套症候群
pp.41-45
発行日 1992年1月10日
Published Date 1992/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106985
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はじめに
脳が急性の低酸素あるいは無酸素の状態にさらされると,しばしば広範な病理学的変化をきたすことが知られている.このような脳の低酸素状態をもたらす原因として,一時的な心停止や窒息による酸素供給の停止,一酸化炭素(CO)中毒があるが,いずれの剖検所見にも大脳白質の脱髄性変化,基底核の壊死などが特徴的に認められ,臨床経過でも類似した症例が報告されている1).
我々は低酸素脳症により脳の広範な機能低下をまねき,リハビリテーションを施行するに至った症例22例を経験したので,その臨床経過を検討し,機能予後について報告する.
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