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資料
低酸素脳症の経過観察において超徐波および中心頭頂部優位の律動性δ波を呈した一例
A Case of Hypoxic Encephalopathy with Ultra Slow Waves&Central Intermittent Rhythmic Delta Activity
原 まどか
1
,
大熊 相子
1
,
北野 俊雄
1
Madoka HARA
1
,
Aiko OKUMA
1
,
Toshio KITANO
1
1名古屋大学医学部附属病院検査部神経生理部門
キーワード:
低酸素脳症
,
超徐波
,
CIRDA(中心頭頂部優位律動性δ波)
Keyword:
低酸素脳症
,
超徐波
,
CIRDA(中心頭頂部優位律動性δ波)
pp.101-107
発行日 2005年1月15日
Published Date 2005/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100198
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〔SUMMARY〕 窒息後の低酸素脳症において,一過性の超徐波および中心頭頂部優位の律動性δ波が認められた.超徐波は,後頭部優位の広汎な皮質~髄質障害によりもたらされた波と考えられる.中心頭頂部優位の律動性δ波は,波形や出現様式からFIRDAに類似する遠隔波の一種と考えられ,大脳基底核障害の二次的変化により出現したと考えられる.病後期には,前頭部に強く生じた脳萎縮によりもたらされたと考えられる高振幅δ波が認められた.
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