Japanese
English
特集 悪性腫瘍とリハビリテーション
〔事例報告〕
転移性脊椎腫瘍により不全対麻痺となった1症例―そのリハビリテーションと医学判断学的考察
Rehabilitation and Clinical Decision Analysis in a Patient with Paraparesis caused by Metastatic Spinal Tumor.
道免 和久
1,2
,
野田 幸男
1
,
辻 哲也
1
,
木村 彰男
1
,
千野 直一
1
Kazuhisa Domen
1,2
,
Yukio Noda
1
,
Tetsuya Tsuji
1
,
Akio Kimura
1
,
Naoichi Chino
1
1慶応義塾大学医学部リハビリテーション科
2国立療養所東埼玉病院リハビリテーション科
1Keio University, Department of Rehabilitation Medicine
キーワード:
悪性腫瘍
,
リハビリテーション
,
医学判断分析学
Keyword:
悪性腫瘍
,
リハビリテーション
,
医学判断分析学
pp.681-684
発行日 1992年8月10日
Published Date 1992/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107135
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はじめに
悪性腫瘍患者のリハビリテーションは,生命予後の問題,癌告知の問題と関連して,リハビリテーション医学の適用上きわめて難しい課題である.一方,QOLを重視するという立場から,リハビリテーション医が今後末期医療において果たす役割が大きくなるものと考えられる.しかし,一口にQOL優先といっても治療方針が簡単に決まるわけではなく,戸惑いながら試行錯誤的に意思決定している場合も少なくない.筆者らは,乳癌の脊椎転移による不全対麻痺患者に対しリハビリテーションを行う機会を得たので,以下に考察を加えて報告する.
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