Japanese
English
調査
Walkaboutを使用した対麻痺患者の心理
Psychological Thought of the Paraplegics Using Walkabout.
中島 恵子
1
,
園田 茂
1
,
才藤 栄一
2
Keiko Nakashima
1
,
Shigeru Sonoda
1
,
Eiichi Saitoh
2
1東京都リハビリテーション病院
2藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学教室
1Tokyo Metropolitan Rehabilitation Hospital
2Department of Rehabilitation Medicine, School of Medicine, Fujita Health University
キーワード:
対麻痺
,
装具
,
歩行
,
心理
Keyword:
対麻痺
,
装具
,
歩行
,
心理
pp.277-280
発行日 1998年3月10日
Published Date 1998/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108620
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はじめに
完全対麻痺患者の立位歩行は,リハビリテーション医療の大きな課題のひとつである.訓練の一部として長下肢装具歩行が行われるものの,エネルギー消費が大きすぎる,安定性が足りないなどの理由で日常使用に至っていない1).別の装具として,RGO(reciprocating gait orthosis)がしばしば試みられるものの2),大がかりで立位の安定性が不十分である.
われわれは,股関節継手を内側に移すことによりRGOに勝る安定性と簡便性を獲得した長下肢装具システムWalkabout3)を入手し,機能的に検討を加えている4,5).しかし,Walkaboutを評価するには運動機能面のみならず,患者の心理面からの検討も必要であろう.平成6年,Walkaboutが当院に導入され,使用した各患者と面接した結果より,患者がWalkaboutを紹介されてから,実際に装具を装着して歩行練習を行うまでの気持ちの変化に関して,いくつかの知見を得たので報告する.
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