学会報告
第63回関東リハビリテーション医学懇話会―1990年10月13日,於:東京大学医学部医学図書館
上田 敏
1
1東京大学医学部附属病院リハビリテーション部
pp.573-575
発行日 1991年5月10日
Published Date 1991/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106833
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1.脳卒中患者のADLについての検討―できるADLとしているADL
東京大学医学部附属病院リハビリテーション部 大川弥生・木村伸也・上田敏
我々は数年前から脳卒中患者の各種ADLを訓練レベルと実行レベルに分けて詳細に検討し,その検討結果の反省に基づいてプログラムの変更を行い,その変化をみてきた.
その結果,訓練レベルと実行レベルには大きな差が認められ,その差は手順や姿勢や用具などを詳細に観察すればするほど大きくなることが判明した.そしてその後の努力,すなわち患者個人および病院全体のリハビリテーション・プログラムの変更によって,その差はかなり改善することが可能であった.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.