Japanese
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特集 運動療法のキーポイント
協調運動障害と運動療法―意義と問題点
Physical Exercise in Patients with Incoordination.
眞野 行生
1
,
生駒 一憲
1
Yukio Mano
1
,
Katsunori Ikoma
1
1奈良県立医科大学神経内科,中央リハビリテーション部
1Department of Neurology and Central Rehabilitation Services, Nara Medical University
キーワード:
協調運動障害
,
運動療法
Keyword:
協調運動障害
,
運動療法
pp.517-521
発行日 1991年5月10日
Published Date 1991/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106820
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はじめに
協調運動障害の臨床では,①協調運動障害だけの場合,②協調運動障害と運動麻痺がみられる場合,③協調運動障害と不随意運動がみられる場合,④協調運動障害と感覚障害がみられる場合,⑤協調運動障害と記憶力障害がみられる場合,⑥協調運動障害と自律神経障害がみられる場合などに分類され,それがさらに複雑に重なり合う場合がある.運動療法を考えるときには,これら合併している障害については個々に対応したプログラムが必要となることが多い.
協調運動障害の運動療法は,従来①巧緻性訓練を反復する方法,②重りを負荷する方法,③弾力帯を装着する方法,④PNF法,⑤感覚入力を訓練する方法(Frenkel体操)などに分類される1~9).
今回は協調運動障害の運動療法での問題点をいくつかとりあげて記載する.
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