Japanese
English
◆ケーススタディ
振戦に対する装具療法の試み—とくにコックアップスプリントについて
Use of a Cock-up Splint in the Treatment of Upper Extremity Tremor
埜口 義広
1
,
梶原 敏夫
1
Yoshihiro Noguchi
1
,
Toshio Kajiwara
1
1藤田学園保健衛生大学病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation, Fujita Health University Hospital
キーワード:
協調運動障害
,
スプリント
,
上肢機能
Keyword:
協調運動障害
,
スプリント
,
上肢機能
pp.229-236
発行日 1991年8月15日
Published Date 1991/8/15
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- サイト内被引用 Cited by
要旨:筋力低下と振戦を主症状とする症例に対して上肢筋力の維持・増強と振戦の減少を目的に治療を行ったところ,振戦についてはコックアップスプリントを用いることで協調性の軌跡という質的なもののみならず,時間という量的なものにおいても改善を認め,さらには握力・ピンチカといった粗大筋力においても改善を認め職業復帰をすることができた.振戦というリハビリテーション的治療訓練法が確立していない症状に対して,装具によりimpairmentの改善がみられ,2次的にdisability・handicapも克服し得たということは今後の治療を行う上で有意義であり,コックアップスプリントで振戦が改善した要因について考察する.
Copyright © 1991, Japanese Association of Occupational Therapists. All rights reserved.