特集 外来で診る発達障害――基礎知識 & よくある相談への対応
Ⅳ よくある相談への対応
14.読み書きが苦手
-――「読むのが遅い」「読み間違いが多い」「作文が書けない」など
大澤 麻記
1
1心身障害児総合医療療育センター小児科
キーワード:
読み書き
,
注意欠加・多動症
,
自閉スペクトラム症
,
協調運動障害
,
二次障害
Keyword:
読み書き
,
注意欠加・多動症
,
自閉スペクトラム症
,
協調運動障害
,
二次障害
pp.1272-1275
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002349
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読み書きについて小児科外来で相談されることは少なくない.読み書きの困難さのために生じる二次障害を防ぐためにも早期に発見して支援を開始することが望ましい.一見訴えが同じにみえてもその背景にある要因はさまざまであり,一般小児科外来では,医療機関受診の入口としてまずは児の課題を整理し,困難さの要因を分析することが,その後の対応のために重要となる.鑑別診断のためには限局性学習障害のみと決めてかからず,眼科や耳鼻科的疾患,神経疾患,他の神経発達症の併存,環境要因などにも留意して診察し,適切な専門施設への紹介を検討する.
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