Japanese
English
増大特集 老年者とリハビリテーション
Ⅲ.リハビリテーション医学
痴呆
Dementia in the Elderly.
江藤 文夫
1
Fumio Eto
1
1東京大学医学部付属病院リハビリテーション部
1Central Rehabilitation Service, University of Tokyo Hospital
キーワード:
痴呆
,
アルツハイマー病
,
日常生活動作(ADL)
Keyword:
痴呆
,
アルツハイマー病
,
日常生活動作(ADL)
pp.354-358
発行日 1991年4月10日
Published Date 1991/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106782
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はじめに
痴呆を生じうる者年者の疾患は多数知られている.65歳以上の人口の約5%,80歳以上では約20%が痴呆を呈するとされるが,痴呆の定義は必ずしも明確ではない.かつて引用された辞書的説明,「その個人の以前の知的水準からの著しい減退と,しばしば感情鈍麻によって待徴づけられる精神的荒廃状態」は今日でも有用である1).こうした状態はしばしば老年者のリハビリテーションの阻害因子として退けられてきたが,ある意味では最も重要なリハビリテーションの対象となる障害の一つと言うこともできる.痴呆の診断基準としてはDSM-Ⅲ-R2)によるものが今日では最も広く用いられる.
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