特集 子供のリハビリテーション
Ⅴ.子供のリハビリテーション・メモ
先天異常モニタリング
黒木 良和
1
1神奈川県立こども医療センター小児科・遺伝科
pp.676
発行日 1987年9月10日
Published Date 1987/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106588
- 有料閲覧
- 文献概要
先天異常モニタリングとは,ある種の先天異常の発生増加や新しい先天異常の発生を指標として,環境中に導入された催奇形物質の早期発見を行うための継続的な監視システムである.さらにこの監視システムにより得られた結果にもとづき,具体的な対策を講ずる一連のシステムを先天異常サーベイランスというが,一般的にはモニタリングとサーベイランスを厳密に区別せず,ほぼ同義語的に使用している.モニタリングの目的はヒトの生活環境に導入された催奇形物質を早期に発見し,それを生活環境から除去することにより主として環境要因による先天異常の発生を防止または減少させることである.
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.