年間テーマ--診断から治療へ 発育の異常
先天性疾患と発育異常
松井 一郎
1
,
千代 豪昭
1
,
黒木 良和
1
Ichiro Matsui
1
1神奈川県立こども医療センター小児内科
pp.189-194
発行日 1975年3月10日
Published Date 1975/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205147
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100に対して5か6の出産は,こどもになんらかの先天性のハンディキャップを持つとされている1)。出生時にすぐ診断されるものから年余を経て発現するもの,程度の軽微なものから重症のものまで全部を含めた推定値である。これらの先天性疾患は種々の程度に発育の障害を伴なつている。
ところで,先天性疾患とか発育異常といつた言葉は大変広い巾をもつた概念である。病因論からみてもあるいは結果として生じる形態や機能の障害,そのいずれをとつても大変巾広いものを含んでいる。実際,これらに対応する疾患の数を想像しても1000のオーダーとなつてしまう。
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