Japanese
English
話題
先天異常モニタリング—奇形は増しているか?
Birth Defects Monitoring
近藤 喜代太郎
1
Kiyotaro Kondo
1
1北海道大学公衆衛生学教室
1Department of Public Health,Hokkaido University School of Medicine
pp.826-827
発行日 1985年8月1日
Published Date 1985/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406205569
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- Abstract 文献概要
出産をまつ母親の第一の願いは赤ちゃんが五体満足なことだ。奇形児の出生でそれが裏切られ,しかもその原因が判らないとすれば,どれ程,悲しいことだろうか?
「先天異常」とは,なんらかの原因によって胎児期までに成立したすべての異常を総括したグループである(WHO,1963)。これには「奇形」,すなわち形態発生異常のほか,主として染色体異常と変異遺伝子による疾患が属し,周産期にはじめて成立した異常は除かれる。すなわち,先天異常は成立時期から定義された複合的概念であり,原因,症候,予後,頻度,対策の異なる多種類の異常がふくまれている。
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