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特集 子供のリハビリテーション
Ⅰ.子供のリハビリテーション
日本における子供のリハビリテーション―過去・現在・未来
Children's Rehabilitation In Japan: Past, Present, Future.
髙橋 孝文
1
Takabumi Takahashi
1
1宮城県拓桃医療療育センター
1Miyagi-Prefectural Takutoh-Rehabilitation Center for Physically Handicapped Children.
キーワード:
療育の創始
,
発達障害
,
地域療育体制
Keyword:
療育の創始
,
発達障害
,
地域療育体制
pp.663-667
発行日 1987年9月10日
Published Date 1987/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106583
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A.過去……小児リハビリテーションの歴史―肢体不自由児療育史をとおして
Ⅰ.「療育」の創始と,わが国初のクリュツペルハイムの誕生(戦前のあゆみ)
今からちょうど70年前のことになるが,大正5年から7年(1916~1918)にかけて,当時の東京帝国大学整形外科学教室(明治39年,1906.開講)初代教授田代義徳博士指導の下で,東京下谷・本郷・深川のスラム街を対象とした肢体不自由児者の実態調査1)が行われた.
この調査を直接手がけた高木憲次博士(明治21年~昭和38年)は,肢体不自由であるために学校にも行けない児童があり,この児童が治療に専念すれば教育の機会を失うし,学校教育を受けようとすれば治療の機会を逸するという問題が存在することを知った.
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