Japanese
English
増刊号 早期胃癌2018
序説
早期胃癌の過去・現在・未来
Introduction
吉田 茂昭
1
Shigeaki Yoshida
1
1青森県
キーワード:
Gastric Cancer
,
日本文化
,
国際化
,
無作為化比較試験
,
戦艦大和
Keyword:
Gastric Cancer
,
日本文化
,
国際化
,
無作為化比較試験
,
戦艦大和
pp.520-521
発行日 2018年5月24日
Published Date 2018/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403201346
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
いきなり他誌の話で恐縮だが,日本胃癌学会の機関誌である「Gastric Cancer」のインパクトファクター(2016/2017)がついに5.454と5点台を超えた.日本発の癌関連英文誌が5点を超える時代が来るとは夢想だにしなかったが,この出来事は,わが国の胃癌研究がこれまで世界をリードし続けてきた証しとも言えよう.長らく診療に携わってきた者の一人として同慶の至りであるが,本誌の序に代えて,ここに至る道程を少し振り返ってみたい.
かつて胃癌は日本の国民病とも言われ,長い間,癌死亡の圧倒的1位を占めてきた.その突破口を切り拓いたのは,何と言っても1962年の早期胃癌の定義とその肉眼分類の提唱であろう1).爾来,“早期胃癌の発見”が対癌戦略(早期診断/早期治療)の格好の目標となり,まさに国の総力を挙げた取り組みによって,多くの診療実績が蓄積され,研究成果が次々と発信された.
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.