Japanese
English
研究と報告
骨腫瘍患者の患肢温存手術後のリハビリテーションにおける問題点―血管柄付き骨移植術例
Rehabilitation for Patients with Bone Tumor treated by Living Bone Graft.
井上 昭
1
,
富田 勝郎
1
,
山内 茂樹
1
,
野村 進
1
,
野村 忠雄
2
,
立野 勝彦
2
Akira Inoue
1
,
Katsuro Tomita
1
,
Shigeki Yamauchi
1
,
Susumu Nomura
1
,
Tadao Nomura
2
,
Katsuhiko Tachino
2
1金沢大学整形外科
2金沢大学医療技術短期大学部
1Department of Orthopedic Surgery, Kanazawa University.
2Department of Allied Medical Professions, Kanazawa University.
キーワード:
骨腫瘍
,
患肢温存
,
血管柄付き骨移植術
Keyword:
骨腫瘍
,
患肢温存
,
血管柄付き骨移植術
pp.269-277
発行日 1987年4月10日
Published Date 1987/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106495
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はじめに
近年の強力な化学療法を中心とした集学的治療の進歩に伴い,四肢の悪性骨腫瘍患者に対して,従来の四肢切断術に代わり,機能的患肢温存術が行われる症例が増えつつある1,2).現在,当病院整形外科においては根治的広範囲切除術後の患肢機能再建術として,人工関節置換術3)(Prosthetic Limb Replacement,以下PLRと略す)を用いる方法と血管柄付き骨移植術4)(Living Bone Graft,以下LBGと略す)を用いる方法の二種類が行われている.このような機能的患肢温存術後のリハビリテーション(以下リハと略す)における問題点についての報告は,まだほとんどなされていない.先に野村ら5)がPLR例について報告したので,今回はLBG例について検討したので,報告する.
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