Japanese
English
論述
骨肉腫患肢温存の動向
A Trend of Limb Saving Surgery for Osteosarcoma from 1980 to 1985
富田 勝郎
1
,
土屋 弘行
1
,
横川 明男
1
,
立石 昭夫
2
,
高田 典彦
3
,
八木 知徳
4
,
石井 清一
5
,
山脇 慎也
6
,
柿崎 寛
7
,
千木良 正機
8
,
檜垣 昇三
9
,
川野 寿
10
,
大幸 俊三
11
,
井上 幸雄
12
,
福島 博
13
,
舘崎 慎一郎
14
,
新城 清
15
,
武内 章二
16
,
内田 淳正
17
,
林 英紀
18
,
遠藤 寿男
19
,
葉 山泉
20
,
井上 治
21
Katsuro Tomita
1
1金沢大学医学部整形外科学教室
2帝京大学整形外科
3千葉県がんセンター整形外科
4北海道大学整形外科
5札幌医科大学整形外科
6国立札幌病院整形外科
7弘前大学整形外科
8群馬大学整形外科
9東京大学整形外科
10日本大学整形外科
11日本大学駿河台病院整形外科
12順天堂大学整形外科
13山梨医科大学整形外科
14富山医科薬科大学整形外科
15国立名古屋病院整形外科
16岐阜大学整形外科
17大阪大学整形外科
18大阪成人病センター整形外科
19徳島大学整形外科
20福岡大学整形外科
21琉球大学整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Kanazawa University School of Medicine
キーワード:
骨肉腫
,
osteosarcoma
,
患肢温存手術
,
limb-saving surgery
,
機能評価
,
functional evaluation
,
切除縁
,
surgical margin
Keyword:
骨肉腫
,
osteosarcoma
,
患肢温存手術
,
limb-saving surgery
,
機能評価
,
functional evaluation
,
切除縁
,
surgical margin
pp.1147-1153
発行日 1987年10月25日
Published Date 1987/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907707
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:1980年から1985年の間に行われた骨肉腫治療について骨肉腫治療勉強会グループの全国21施設で症例調査を行い,骨肉腫患肢温存の動向を探った.年毎に患肢温存率は増加しており,1984年と1985年では50%を越えていた.生命予後は,症例を厳選しているために切離断例よりも患肢温存例の方が良好であり,患肢温存の適応が適切であることが示唆された.切除範囲については,健常部分を十分につけたWideあるいはOncological radical resectionの占める割合は,104例中60例(57.7%)であり,なかでも大腿骨遠位部は40例中33例(82.5%)であった.再建材料はMeta1あるいはCeramic Prosthesisが多く用いられていたが,機能評価においては各Prosthesis間で大きな差はなかった.総論的な機能評価については,概してMotionの項目が不良であるのが目立った.合併症は44例(うち4例は重複例)に認められ,生命予後を大きく左右する局所再発は13例(12.5%)に認められた.
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.