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シンポジウム 大きな骨欠損に対する各種治療法の利害得失
骨軟部腫瘍に対する微小血管外科による再建―骨腫瘍切除後の骨欠損に対する血管柄付き腓骨移植
Free Vascularized Fibular Grafting for Reconstruction after Tumor Resection
薄井 正道
1
Masamichi Usui
1
1札幌医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Sapporo Medical University
キーワード:
bone graft
,
骨移植
,
microsurgery
,
マイクロサージャリー
,
bone tumor
,
骨腫瘍
Keyword:
bone graft
,
骨移植
,
microsurgery
,
マイクロサージャリー
,
bone tumor
,
骨腫瘍
pp.267-276
発行日 1998年3月25日
Published Date 1998/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902387
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抄録:悪性骨軟部腫瘍の切除後に10cm以上の骨欠損を生じた44例に血管柄付き腓骨移植による再建を試みた.骨肉腫が30例と最も多かった.遊離血管柄付き腓骨移植が36例,遊離血管柄付き腓骨移植と有茎血管柄付き腓骨移植とを組み合わせたものが8例であった.骨癒合は不明の3例を除く41例中40例(97.6%)に得られた.そのうち一期的骨癒合は36例(87.8%)に,二期的な骨癒合は4例(9.8%)に得られた.1例(2%)が偽関節のままであった.骨癒合までの期間は一期的骨癒合例で平均4.8ヵ月,二期的骨癒合例で平均13.8ヵ月であった,合併症は偽関節が5例(11.4%),感染が1例(2.3%),移植腓骨の骨折が7例(15.9%)に見られた.生命予後はDODが7例,AWDとNEDが各2例,DOCが1例で残り32例(72.7%)はCDFであった.
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