Japanese
English
研究と報告
ギラン・バレー症候群におけるF波分析
F Wave Analysis in Guillain-Barré Syndrome.
豊倉 穣
1
,
石田 暉
2
,
本田 哲三
1
,
村上 恵一
1
Minoru Toyokura
1
,
Akira Ishida
2
,
Tetsumi Honda
1
,
Keiichi Murakami
1
1東海大学医学部リハビリテーション科
2東海大学大磯病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Tokai University School of Medicine
2Department of Rehabilitation Medicine, Tokai University Oiso Hospital
キーワード:
ギラン・バレー症候群
,
F波分析
Keyword:
ギラン・バレー症候群
,
F波分析
pp.793-797
発行日 1990年10月10日
Published Date 1990/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106360
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はじめに
1970年代頃から筋電図F波の臨床応用が盛んに行われるようになった.また近年になってF波パラメーターにも多くのものが提唱されてきている.我々はF波パラメーターのうち,出現率,最小潜時,最大潜時,平均潜時,最大最小潜時差,波形持続時間について,その正常値を求め,記録回数や再現性,身長補正の意義など,基礎的な研究の結果を報告してきた13,14).
F波は種々の整形外科的疾患や神経疾患の診断に用いられているが,その中には,リハビリテーション分野で遭遇する疾患も数多く含まれている3,5,7,8,15,17,18).ギラン・バレー症候群(Guillain-Barre syndrome)もその一つである.しかし,この疾患に対する従来のF波分析はF波伝導速度を中心としたものが主体であり1,6),多くのパラメーターを用いて比較,分析した報告は少ない.
今回,筆者らはギラン・バレー症候群におけるF波分析を行い,M波伝導速度と比較しながら種々のパラメーターの特徴や臨床上の意義について検討した.
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