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編集後記
大井 淑雄
pp.236
発行日 1989年3月10日
Published Date 1989/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106030
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頸部脊椎症は現在整形外科医が扱っている疾患のうちでもっともポピュラーなものの一つであり,高齢化社会を迎えてますます増加の傾向を示している.最近では神経内科医をはじめとして,他の臨床科を受診するものもあり,また症状として頻度の高い痛みや知覚異常のためにペインクリニックなども訪れる患者も少なくない.その大部分が保存的治療により治療されるが,最近の手術療法の進歩から,より積極的アプローチも盛んである.
そのようなわけで本症を特集に採り上げたが興味深い読物になった.疫学と総論に関しての田岡論文は発生頻度,性別,年齢,臨床像,X線所見,そして予後などについて1023名の分析結果を報告し,城戸研二氏らはOPLLとの関連にも言及し,鑑別診断(ALSなどとの)を述べた.
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