--------------------
編集後記
大井 淑雄
pp.423
発行日 1988年5月10日
Published Date 1988/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105832
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
今月の特集は骨関節疾患とそのリハビリテーションということであった.その包含する範囲がほとんど整形外科学やリウマチ学の全てに亘るので,焦点をしほって局所解剖学的区分に従って各分野の専門家に記述をお願いした.
最近の筋骨格系疾患を扱う臨床の現場から見ると,外傷などはやはり減少していて,退行性変性疾患あるいは加齢現象とも言うべきものが主流をなしている.そのため骨関節の機能再建手術が盛んに行われており,またその術前術後の対応がリハビリテーション医学と密接に関係があるわけである.そして局所解剖学的論述で概観した後,また別の見地から,たとえば全身病,小児疾患なども含めて別の専門家に自由放談していただいた.中にはなかなか鋭い指摘もあることはあったが,総じて整形外科医がリハビリテーション医学の領域に関心を持つべきであることが強調された.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.