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特集 第16回リハビリ世界会議から
コミュニティ・ベースド・リハビリテーションの枠組みと計画実施の戦略
From the 16th World Congress of Rehabilitation International, Tokyo, 1988:Community Based on Rehabilitation-Framework and Some Strategic Issues on the Program Implementation.
チャンドラクスマ ハンドヨ
1
Handojo Tjandrakusuma
1
1インドネシア障害児協会CBR開発訓練センター,スラカルタ,インドネシア
1CBR Development and Training Center, YPAC Pusat, Surakarta, Indonesia.
キーワード:
CBR(コミュニティ・ベースド・リハ)
,
地域リハ
,
インドネシア
Keyword:
CBR(コミュニティ・ベースド・リハ)
,
地域リハ
,
インドネシア
pp.941-943
発行日 1988年12月10日
Published Date 1988/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105962
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はじめに
コミュニティ・ベースド・リハビリテーション(CBR)計画は,とくに開発途上国において増加しているリハビリテーション・サービスへの要望に応え,一層効果的な普及を目指すものである.
この計画の背景には,人口増加,交通量の増大による交通事故の増加,そして工業の発展に伴う産業事故の増加がある.医療の改善は致命的な病気の克服には役だっているが,障害の要因も増えつつある.
今,一般大衆の健康問題や障害に対する意識は高まっている.従って,適切なサービスが一層もとめられるのである.
しかし,大多数の開発途上国において既に実施されているサービスでは不十分である.それは,根本的な社会構造のあり方に由来する.すなわち,食料生産,プライマリー・ヘルス・ケア,家族計画などを優先し,リハビリテーション事業はあまり優先的に行われていないのである.これに加えて,リハビリテーションの専門技術を身につけた職員も不足している.
従来のリハビリテーション・サービスはリハビリテーション施設の“リハビリテーション専門職”が行っている.このシステムでは,プライマリー・ヘルス・ケア計画や小学校,栄養計画など関連した非リハビリテーション・サービス従事者は除外されて力を発揮することができない.
従って,以下の本質的な条件を備えたCBR計画が必要であると考えられる.まず,計画は広範にわたり実行しやすいものでなければならない.さらに,CBR計画を効果的に実施するためには,地域内,そしてリハビリテーション施設や非リハビリテーション施設にある資源が相互に活用される必要がある.
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