Japanese
English
特集 脳卒中のリハビリテーション
Ⅴ.心理的・社会的諸問題
片麻痺患者の地域リハビリテーション
The Field Work for Rehabilitation of Stroke Patients.
吉永 繁彦
1
,
田中 伸
2
,
木村 徳久
1
Shigehiko Yoshinaga
1
,
Nobu Tanaka
2
,
Tokuhisa Kimura
1
1国立療養所福岡東病院理学診療科
2国立療養所福岡東病院看護部門
1Department of Rehabilitation Medicine, Fukuoka Higashi-Byoin National Sanatorium.
2Fukuoka Higashi-Byoin National Sanatorium.
キーワード:
5間年の遠隔成績
,
地域リハ
Keyword:
5間年の遠隔成績
,
地域リハ
pp.189-195
発行日 1982年1月10日
Published Date 1982/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104690
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
脳卒中患者に対するリハビリテーション(以下リハと略す)は,入院中のみならず,退院後も続ける必要があることは周知の事実である.
入院中は,リハスタッフの指導のもとに,自分の障害に対するリハのみに専念すれば良い.しかし退院後は,障害に対する理解度が異なる人達と生活を共にしながら,リハを続けなければならないという状況のもとでは,種々の問題が生じる可能性がある.またこの問題は,リハの経験のない患者においても生じると推定される.
このような地域リハの必要性については,以前より唱えられており,その具体策についても多数報告されている.しかし残念ながら,地域リハが全国的にみて軌道にのったとは云い難い.そこで本稿においては,地域リハの原点を追跡調査に求め,ついで,試行錯誤の域を脱し普及化しなければならない地域リハについて,その「地域」という定義をも含めて述べ,最後に,地域リハにおいての私見を述べる.
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.