Japanese
English
症例報告
間歇導尿により膀胱尿管逆流現象が消失した脊髄損傷の1症例
Improvement of Vesicoureteral Reflux Treated by Intermittent Selfcatheterization in a Spinal Cord Injury Patient.
近藤 健
1
,
木村 彰男
1
,
正門 由久
1
,
峯尾 喜好
1
,
近藤 由実
1
,
江端 広樹
1
,
千野 直一
2
,
中村 薫
3
Ken Kondo
1
,
Akio Kimura
1
,
Yoshihisa Masakado
1
,
Kiyoshi Mineo
1
,
Yoshimi Kondo
1
,
Hiroki Ebata
1
,
Naoichi Chino
2
,
Kaoru Nakamura
3
1慶応義塾大学月が瀬リハビリテーションセンター
2慶応義塾大学医学部リハビリテーション科
3慶応義塾大学医学部泌尿器科
1Keio University Tsukigase Rehabilitation Center.
2Department of Rehabilitation Medicine, Keio University School of Medicine.
3Department of Urology, Keio University School of Medicine.
キーワード:
脊髄損傷
,
間歇自己導尿
,
膀胱尿管逆流現象
Keyword:
脊髄損傷
,
間歇自己導尿
,
膀胱尿管逆流現象
pp.785-789
発行日 1989年10月10日
Published Date 1989/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106145
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はじめに
間歇導尿は,脊髄損傷患者の尿路管理法の一つとして急性期および回復期だけでなく慢性期においても,その有用性が認められている1~3).一方,膀胱尿管逆流現象(VUR)は脊髄損傷慢性期の合併症として,生命を脅かす腎機能障害に進展する危険性がある4,5)ため,リハビリテーション(以下,リハビリと略す)上,その管理が重要である.今回我々は,両側にVURがあり,観血的治療の適応があると考えられた脊髄損傷患者に対し,間歇導尿を中心とした保存的尿路管理により,手術を行うことなしに良好な成績を収めることができたので,若干の考察を加えて報告する.
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