Japanese
English
連載 リウマチ―最新治療のポイントと留意点・5
RA股関節病変への対応
Treatment of the Rheumatoid Hip
浅井 富明
1
Tomiaki Asai
1
1国立名古屋病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Nagoya National Hospital
キーワード:
rheumatoid arthritis
,
慢性関節リウマチ
,
protrusio acetabuli
,
寛骨臼底突出症
,
total hip arthroplasty
,
人工股関節置換術
Keyword:
rheumatoid arthritis
,
慢性関節リウマチ
,
protrusio acetabuli
,
寛骨臼底突出症
,
total hip arthroplasty
,
人工股関節置換術
pp.199-205
発行日 1998年2月25日
Published Date 1998/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902372
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抄録:多関節が障害されているRA患者にとって股関節機能の破綻は日常生活に大きな制限をもたらし,寝たきりになりかねない.RA股関節の病態は多彩で,股関節の萎縮,関節裂隙の狭小化から始まり,寛骨臼底突出症,大腿骨頭の圧壊,吸収などの変化をきたす.病初期では薬物療法,理学療法が行われる.保存的治療で病変が鎮静化することもあるが,関節破壊が進行し,高度な疼痛,下肢の短縮,不良肢位拘縮がみられれば機能再建術に踏み切る.現在では人工股関節置換術(THA)が普遍的な方法となっているが,手術のタイミングが重要である.時期を失すると,手術操作が煩雑になり,予期した効果が得られないことがある.また,全身的,局所的に人工関節の耐用性にとって不利な条件の多いRAでは,手術は愛護的に,かつ迅速に行い,手技にもさまざまな工夫を凝らす.
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