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特集 リハ医学関連専門職の教育力リキュラム
ナースの卒前教育におけるリハビリテーション教育のありかた
Undergraduate Education of Rehabilitation at Nursing School.
土肥 信之
1
Nobuyuki Dohi
1
1藤田学園保健衛生大学医学部リハビリテーション医学教室
1Department of Rehabilitation Medicine, Fujita-gakuen Health University.
キーワード:
看護
,
卒前教育
,
医療の質
Keyword:
看護
,
卒前教育
,
医療の質
pp.205-209
発行日 1988年3月10日
Published Date 1988/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105788
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Ⅰ.問題点をさぐる
リハビリテーション(リハ)医学関連職種の中で,残念ながら看護学生への教育が一番遅れているのではないだろうか,これらの問題に関しナース側および医師の側から提起された問題点を紹介してみよう.
坂本1)は看護教育体制に関し,次のような問題点を挙げている.
1)技能の教育に力がおかれ,基礎理論の教育が不十分である.
2)人間形成としての一般教育課程が不十分である.
3)病院実習が重複されているが,多くは学習の場として問題が有り,むしろ,学生は労働力としてみなされている.
4)学校の設備が劣悪で,教室,実験実習設備,図書,校庭の貧弱さは学習機関とはよべない.
5)教師の多くは病院の医師を時間講師としており,本格的教育が行われていない.
6)そのほとんどが全寮制,給費制のもとで,封建的教育となっている.
7)養成の費用の大部分は患者の医療費によってまかなわれていて,その自立性が認められない.
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