Japanese
English
研究と報告
我々の上肢電動義手の開発研究の足跡―残った実用性のあるものは
A Passway of Our Development Study on Electrically Powered Upper Limb Prosthesis.
首藤 貴
1
,
柴田 大法
1
,
松田 芳郎
1
,
角 典洋
1
,
西本 章
1
,
松本 幸寛
1
,
大塚 彰
1
,
野島 元雄
1
Takashi Suto
1
,
Taiho Shibata
1
,
Yoshiro Matsuda
1
,
Michihiro Sumi
1
,
Akira Nishimoto
1
,
Yukihiro Matsumoto
1
,
Akira Ohtsuka
1
,
Motoo Nojima
1
1愛媛大学整形外科
1Department of Orthopedics, Ehime University, School of Medicine.
キーワード:
サリドマイド奇形児
,
上肢高位欠損
,
電動義手
Keyword:
サリドマイド奇形児
,
上肢高位欠損
,
電動義手
pp.779-786
発行日 1986年10月10日
Published Date 1986/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105680
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はじめに
外力駆動義手の開発研究は1960年頃のサリドマイド禍を契機に国の内外を通じ,俄かに活発に展開されたが,一時的なものであり,実用化されたものは前腕切断を対象とする若干にすぎない.
著者らも上述,外力駆動義手のもっともの適応を考えられる高位,とくに両側高位切・離断者を対象に,電動義手を工夫し,23例に交付したが,現在まで15年にわたり使用しているものは1例にすぎない.ここに実用性にとめる外力駆動義手に関して,以上の経緯をふまえ検討を加え,今後の外力駆動義手の開発に関連し,1つの資料を提供したい.
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