Japanese
English
特集 慢性関節リウマチとその周辺
リウマチ外科とリハビリテーション
Arthritis Surgery and Rehabilitation.
武仲 善孝
1
,
七川 歓次
1
Yoshitaka Takenaka
1
,
Kanji Shichikawa
1
1滋賀医科大学整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Shiga University of Medical Science.
キーワード:
慢性関節リウマチ
,
人工関節手術
Keyword:
慢性関節リウマチ
,
人工関節手術
pp.423-428
発行日 1986年6月10日
Published Date 1986/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105609
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Ⅰ.手術か保存治療か
一般に,日常生活を自立して行えるリウマチ患者は,関節破壊があっても,疼痛が少なければ,運動制限には我慢して保存治療を望むものである.手術を希望する時は,関節の疼痛が我慢できないほど強いか,あるいは日常生活の障害が出始めて,自立がおびやかされだした場合で,患者はこの時にはじめて,心の準備をしたうえで,医師に判断を求める.
ところが,患者もよく知っていることであるが,整形外科医は手術を勧め,内科医は保存治療を勧める.痛いといえば,手術という整形外科医と,手術は最後の手段というばかりの内科医に患者は不安をいだく.
同じような関節破壊に対して,保存的に治療して疼痛の強い時期を乗り越えるか,あるいは手術的に除痛と関節可動域の改善を図るかは,かなり患者の人生観と,指導する医者の人生観に関係するので,治療法は患者ごとに当然違ってよいが,かかっている医者の専門によって,治療法が決まるのは患者にとって迷惑なことである.
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