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特集 リハビリテーション看護
慢性関節リウマチ患者に対するリハビリテーション看護
Rehabilitation Nursing for Rheumatoid Arthritic Patients.
石堂 洋子
1
Yoko Ishido
1
1自治医科大学附属病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Jichi Medical School Hospital.
キーワード:
慢性関節リウマチ
,
リハビリテーション看護
Keyword:
慢性関節リウマチ
,
リハビリテーション看護
pp.599-604
発行日 1985年8月10日
Published Date 1985/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105430
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はじめに
慢性関節リウマチ(RA)は,いまだその病因が不明なため,根本的な治療法が確立されていない.また,その疾患の特性から,寛解増悪を繰り返す,進行性,破壊性の全身性疾患であり,さらには骨関節に著しい機能障害を引き起こすことが多い8).
現在,本邦のRAの患者数は多く,約40万人と云われているが,その中の10~20%が末期には身体障害者になっている実情は大きな社会問題でもある3).
RAでは骨関節破壊や拘縮が進行性であることが多いため,そのリハビリテーションは進行例のみならず早期から非常に重要なものとなる.また,その位置づけとしては,単なる後療法,例えば脊髄損傷における対麻痺や,脳卒中における片麻痺のそれとは異なる.すなわち残された能力を最大限に発揮させるというより,機能が失われていこうとするのを可及的に防止することが必要であり,リハビリテーションそのものが主要な治療のひとつとなっている.この点を考慮してRAのリハビリテーション看護としてはどのようなかかわりをして行かねばならないかを考えてみたい.
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