書評
岩倉博光(帝京大学教授リハビリテーション科)他 編―運動器疾患とリハビリテーション
大川 弥生
1
1東大病院リハビリテーション部
pp.799
発行日 1985年10月10日
Published Date 1985/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105469
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本書は「運動器疾患の概説を医学的リハビリテーションと関連させてまとめよう」という試みのもとに編纂されたものである.全体の構成としては1)総論,2)全身に症状を呈する疾患,3)上肢,4)体幹,5)下肢,6)切断の全6章から成り,各論,特に各疾患論重視となっている.その内容配分をみると,リハビリテーション医学上の重要度にはとらわれずに比較的均等になされているようである.即ち基礎的事項(解剖,生理,各種評価法等)や主要対象疾患(脊損,RA等)はこれまでに他のリハビリテーション関係書物に詳しく述べられているものであり,これらについての記述は必要最少限になされているようである.そのために,これまでにはない,医学的リハビリテーションについて詳述された運動器疾患の著作になったと思われる.
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