書評
―岩倉博光(編著)―リハビリテーション ケーススタディ
横山 巌
1
1神奈川県総合リハビリテーションセンター七沢病院
pp.448
発行日 1982年4月10日
Published Date 1982/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104738
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たいへんユニークな本であり,興味深く読み進むうちに,気がつかぬ間にかなりの勉強をさせられてしまっていた,という感のある本である.編者の岩倉教授が序文で述べておられるように,リハビリテーション医療の場において,患者のもっている問題(Problems)を正しく探し出し,分析し,整理し,そして解決していくための臨床能力を養い,かつ高めるための本であるというにふさわしい.
ケーススタディの45例は,脳卒中10例,脊髄損傷,末梢神経損傷,切断,関節リウマチ各4例,脳性麻痺四肢骨傷各3例,腰痛,変形性関節症各2例,その他小脳変性疾患,パーキンソン病,筋萎縮性側索硬化症,外傷性脳損傷,脳腫瘍(術後),筋ジストロフィー症,二分脊椎,脊柱変形,血友病関節等リハビリテーション医学の全域にわたっている.
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